自分で見たものしか信じないのはボクの悪い癖…… 渋谷ハロウィンを練り歩いてみて分かったこと・思ったこと

自分で見たものしか信じないのはボクの悪い癖…… 渋谷ハロウィンを練り歩いてみて分かったこと・思ったこと


2018年10月31日ハロウィン本番の日(正確には11月1日午前)、私は芸人・夏わかめの木村さんと渋谷にいました。彼が「どうしてもとっておきのコスプレをしたい」と言うのと、数日前に軽トラが横転させられて日本中から絶賛批判中のハロウィンをひと目見ておかなければならないという思いから出かけることにしました。

こんな水曜日の平日の終電後に、本当に人なんかいるのかな? と半信半疑でしたが、渋谷繁華街に近づくとものすごい人の群れでした。それはそれはもう色んなコスプレの人がいましたが、たいていの人が出オチ、スベっていました。マリオ、ルイージ、メイド、ラムちゃん、セブンイレブン、ローソン……やれやれといった感じです。

待ち合わせの109前に行くと、木村さんがとっておきのコスプレで立っていました。そう、ZOZOスーツです。顔は剛力彩芽を意識しているそうです。

せっかくカメラを回しているのだから、いろんなコスプレをした人をインタビューするでしょ? と思われるでしょうが、それはもう素人メディアのやることです。当日現場にいた、テレ朝がやれば良いことです。私のような弱小メディアは、それこそマイノリティに着眼して取材しないといけません。木村さんと相談して、若者たちが騒ぐこの渋谷において「なぜかゴミ問題にこだわる人々」を取材することにしました。

この日、渋谷では火災が起き、痴漢行為などで逮捕者も出ていました。酔っ払った人々がどこへ行くでもなく屯(たむろ)し、ただ単に騒いでいます。みんなそれなりに酔っ払っているし、お祭り騒ぎ状態でした。ただ、センター街を歩きながらも私が思ったのは、

「なに、こんなもん……?」

でした。酔っぱらいが喧嘩し、女性を痴漢する奴がいて、警察とトラブル、ゴミが散乱……え、渋谷ではそんなに無いことなんですか? 電車に乗って10分の新宿では毎晩起きていることなんですが……。

それと、タイのソンクラン祭りを何度か体験している私にとっては、日本人の大騒ぎなんて大したことありませんね。街を歩いているだけで水をかけられ、白い塗料を塗られ、女も男も触られまくるタイの正月に比べたら、なんと節度のある騒ぎでしょうか。

まあ確かに、カメラを回していると「ウェーーーーイ!」とか「おい、どこのメディアだ!」とか言って若者が絡んで来ますが、それも一瞬です。私が睨みつけて舌打ちしたら、「なんだ、やんのか!」と言いながら後ずさりしていく子ばかりです。

「あ〜〜なるほど、なんか言いたいけど、喧嘩はしたくないんだなw」ということが理解出来ました。たいていの人が見ているとそんな感じでしたね。みんな単純に騒ぎたいんですね。で、ちょっとエアー喧嘩して、イキってみたいだけなんですよ。

確かになあ、最近タダで騒げるところってあまり無いじゃないですか。若い人だって、たまにはコスプレして集まって騒ぎたいと思うでしょうに。正直、こんなレベルなら、年に1回、おっさん・おばはんを排除して渋谷を占拠して騒いだっていいんじゃないの? と思ってしまいました。大したことないですよ。

野郎どもに拉致されそうな美女

なぜかその後ぶっ倒れて泣いていた

マリオは寒いよ、マリオは

これも寒そうだけど、ありがとう

こう書くと「商店街は困っている!」とか「地元住民ガーー」などという声が聞こえてきそうですが、私から言わせれば、立地にあぐらをかいて待ちの商売しかしてない奴がつべこべ言うんじゃねーよ、と思います。少子高齢化がとんでもないことになってる社会において、何もしなくてもアホみたいに人が集まるという機会(チャンス)を目の前にしてシャッターを下ろしてしまうような店は潰れて淘汰されてしかるべきだと思いますがね。地元住民が迷惑つったって、人が集まるのは東急百貨店から駅までの一握りの区間だし、道玄坂や百軒店はほぼ死んでましたよ。ギャーギャー言いすぎでしょ。渋谷区長も無能すぎますね。

それから、若者若者とひとくくりで報じるメディアが多いようですが、若者は働き蜂のように集団脳があるわけではありません。悪いことしか考えてない若者もいれば、正しいことしかできない若者もいる、アホもいれば、カシコもいます。あなたが若い頃にそうであったように、彼・彼女たちにはちゃんとパーソナリティがあるのです。その中には痴漢する奴もいて、窃盗する奴もいます。しかし人が集まればそういう輩が何%か混じってしまうのは、大人でも同じことですよ。痴漢や暴徒や窃盗をあげつらって「だから最近の若者は!」とは絶対に言い切れないと思います。ニュースで「最近の若者は会話ができない」と嘆く地元住民の声が有りましたが、会話できねえのはオメーの方だよと言ってやりたいですね。日本人ほとんどがそうであるように、若者のほとんども「普通の人」です。

 

年齢ではなく、その人自身の問題。

 

そう若い人に教えるべき大人が、「若い者はけしからん」と言ってしまっている状況に、あれヤベえなあ、と気付かないものでしょうか。みなさんにも「嫌いな若者」と「好きな若者」がいるでしょう? そう言った目線で見ることは不可能でしょうか。私にも20代の若いお友達はいますが、年齢云々より「こいつはムカつくか、そうでないか」で見ることにしています。

例えば、いっしょにハロウィンに行った木村さんも20代ですが、私が彼に優っているところは「長く生きている」ということだけです。それを踏まえた人生のパターンとか傾向を教えてあげることはできますが「おまえのここがアカン」とか「常識的にこうするべきだろ」と言っても虚しいだけなんですよね。そんなん、こっちが歳上なんだから何とでも言えますやん。それで木村さんが「はい、そうですね、わかりましたー」と言っても、なんかちげーなあと違和感を感じることしかありません。彼が明らかに道を踏み外した時にだけ本気で怒り「人殺しはアカン言うたやろ!怒」とか「人のもんを盗むな!」とか言うことはあるでしょうけど。

 

みんな若い頃は迷惑を顧みず、騒いでいませんでした?
いいじゃないですか年に一度だけ騒ぐ日があったって。
何にも迷惑を被ってない人がワーワー言い過ぎですよ。
渋谷に行ったこともないくせに。

 

で、軽トラを倒した件ですけどね。あれも、何となく現場を歩いて見えてきた感じがしました。明け方近くになってくると、ゴミ清掃車が渋谷にワッと入ってくるんですけど、この運転手たちもコスプレしてるんですよ。マリオとルイージが運転席と助手席にいるわけです。で、この人たちも清掃車の天井にでっかいスピーカを乗せて「テレッテ、テレッテ!」と爆音でスーパーマリオのゲーム音楽を流しているわけです。それを若者たちが「イエーーーーイ!」と言って煽る、運転席のマリオ兄弟も「イエーーーーイ!」と若者を煽る、中には清掃車の前に飛び出して踊り狂う子たちもいる。車の周りに輪ができる。こんな「ノリ」で、ちょっと車浮かしちゃえ〜〜〜となったんではないでしょうかね。完全、アホですけどね(笑)。そんなような一面を垣間見せるシーンも撮れましたので、YouTube動画で観てみてください。

倒された方も、ノリでやっちゃったけど、警察が駆け付けて騒ぎになったら被害届出しちゃうのも仕方がありません。警察に「出しますか!?」と詰められますから、出さないって言ったら自分が煽ったと思われちゃうし、車壊れたし、出しとこう! みたいな。「私の父親の軽トラが倒されました」というツイートが話題になりましたが、あれは完全にアフィリエイトのいいね狙い詐欺です。リツイートしちゃった人は反省してください。

 

さて、我々はゴミ拾いしている人をメインにインタビューしました。 この楽しい祭りの中でなぜ一生懸命にタダでゴミ拾いしてるんでしょうか。 私としては騒いでいる人より、こっちの方がよっぽど不気味です。

だって朝方は、騒いでいる人よりも、ゴミ拾いの人の数の方が多くて、 みんなでゴミの取り合いをしていたほどなんですから。

こんな報道をしたメディアってありましたか?

彼らにマイクを向けて聞いてみると、
「報道で騒ぎを見て、これはいかんと思いまして」
と話してくれる方が多かったんです。
たったそれだけで終電で渋谷へ来て、
ボランティアで掃除をしている若者の多いこと!
大人の皆さん、安心してください。
ちゃんと自浄作用が働いているんです。
太陽が出る頃には渋谷はすっかり綺麗になっていました。

 

それでは、これから先は動画の方でお楽しみください!