だから中国製のハイテク機器を使うというのはこういうことなんです【政府、中国通信2社製品を排除へ】

中国製のハイテク機器を使うという意味
だから言わんこっちゃない。
ソフトバンクの通信ダウンも、無関係じゃないかもしれませんよ。なぜかって、そりゃあもう、ファーウェイ製品をたくさん使用していますから、それをよく思わない人がいるのも確かなんですから。
さて、まずは今日のニュースから。共同通信からの引用です。
政府は、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の製品を政府調達から事実上、排除する方針を固めた。2社が中国情報機関との結び付きを指摘されていることを踏まえた。10日にも各府省庁のサイバー攻撃対策担当者による会議を開き、確認する。ただ日中関係に配慮して2社を名指しせず、申し合わせの内容は「安全保障上の観点を考慮する」といった表現にとどめる方向だ。政府関係者が7日、明らかにした。
米国政府は中国側がサイバー攻撃に関与していると非難し、対抗措置を強めており、日本も同盟国として歩調を合わせる必要があると判断したとみられる。
ファーウエイとZTEのスマホは「危ない危ない、もう切るよby福田和子」と私はTABLOの連載で夏頃に書きました。
というか、この記事で書いたことがズバリ当たってしまい、あ〜あ良かった手を出さなくて、と思っている今です。この影響は、かならず民生機にも波及するはずです。
ファーウェイとZTEはスパイ認定されています
念の為にもう一度書いておきますが、この2社はアメリカでは締め出しを食らっています。勝手に中国のサーバーにアクセスして情報を抜いているのはけしからかん! とトランプが怒っているのです。ですから、輸入禁止です。でっかい市場を失いました。
いや、それだけではありません。イギリス・オーストラリアでも販売禁止になっていますし、この流れだとカナダもそうでしょう。とりあえず「イギリス連邦の人たち」が中国に対してめっちゃ怒っているのがよく分かりますね。
そうなると、日本も人ごとではないと書きました。トランプはかならず日本にも「オイ、シンゾー、ファーウェイ買ウナ!」と言ってくるでしょう。いや、もう言ってきていました。
岩盤規制で1ミリだって利権を渡したくない官僚は、アメリカの言うことだけは聞きます。「そこまで言うなら、やめたほうがええんかなあ?」という流れで、やっぱり『政府調達から事実上、排除する方針』となったわけです。
ていうかねえ………
本当に遅いですよね、日本は。目前に東京オリンピックが控えているというのに、大阪万博が決まったっていうのに、なーーーーーーーーーーんの準備もしていないじゃないですか。
中国、北朝鮮、ロシアの国家支援型のハッカー集団が虎視眈々と日本をパニックに陥れてやろうと目論んでいるというのに、まるでそんなのは都市伝説だと言わんばかりに、みやすのんきにしているんですもの。
ソフトバンクの通信障害の日に、都営浅草線も動かなくなって、なんだ〜ソフトウェアの問題か〜で済ませるような国民ですよ。政府がしっかりしてなくてどーするんですか!
「我が国のオリンピックよりも成功させてはならない」
という立派な攻撃理由が存在しているんです。五輪の最中にライフラインが止まり、国民がパニックに陥る様子を見て紹興酒で乾杯したい……そう考えている連中が世界には存在するんですよ。
11月のアップルショック
11月の半ばくらいに、AppleのiPhoneがどうやら売れていないらしく、下請けに減産するよう要請が入ったとのことで株価が暴落しました。
んまあ、これ事態は素直に見ればそうなんだろうけど、予想ができただけに投資家にはそこまで影響がなかったのではないかと思います。
それよりも私がずっと気にしているのは、その1ヶ月前に報道された、「AppleとAmazonのハードウェアに中国製のスパイチップが埋め込まれていた!」というBloombergのニュースです。
China used a tiny chip in a huge hack that infiltrated Apple and Amazon
https://www.bloomberg.com/news/features/2018-10-04/the-big-hack-how-china-used-a-tiny-chip-to-infiltrate-america-s-top-companies
AppleとAmazonはこれを完全否定しているんですが、Bloombergは記事に自信を持っているとして一歩も引いていません。
そりゃあ、認めてしまったら終わりですから、絶対にそんなことはしないでしょう。しかし、私個人としては「ああ、やられてるな…」と感じています。こっちのほうがAppleショックですよ。
そもそも、iPhoneを始めとするあらゆる「モノ」が、中国のハイテク産業なしに成立しない構造が恐ろしいと思うんですよね。
以前、スーパーカブのお話で、中国の工場のことを書きましたが、なぜアメリカも日本も敵対する国で製品の大事なところを任せてしまうのでしょうか。
私個人のハメ撮りが抜かれるくらいなら特に問題もないですが(ある意味ヌいて欲しい)、政府関係・軍事関連のデータセンターやらサーバーやらアンテナやらを中国製品で賄ってしまうのは、そもそもヤバいことなんじゃないのかなあ?(笑)
なぜスーパーカブを中国で造ってはいけないのか https://blackthetaboo.com/archives/375
ただ、安くて、いいものを作る会社も多くなってきています。もうすぐ発売されるDJIのジンバル付きカメラなんて、欲しくて欲しくて仕方がないですもん。
こんなにいい製品なら、これでハメ撮りして、勝手にどこかにアップロードされても仕方がないですよね。いや、そんなわけあるかー!
気をつけよう、オリンピック
ソフトバンクの通信障害級の、インフラに対する巨大なサイバー攻撃が、東京オリンピック開催中に起こらないとは誰も言い切れません。
地政学的にも、今までの経験としても、私は何らかのパニックが引き起こされるだろうと睨んでいます。
それが起こったとしても、自分は現場でカメラを回してリポートするくらいしかできることはありませんが。
日本人だって開催に反対している人はたくさんいます。そういう人に、ハッカーは接触しているかもしれませんし、そういう人たちのせいに見せかけるように既に網を敷いていると思います。
本当に何が起こるか分からないんですよ。
ちなみに私は、ファーウェイ製品をソフトバンクが多く取り入れていることを知っていましたので、スマホはドコモ系の格安SIMにしかしないと決めています。個人だと、これくらいの防御が精一杯かなあ。
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