都会の異様な公園の風景と地方の限界

昨日、荒川区の都営住宅に8年越しで当選し、1964年建築の団地に棲むことが決まった老夫婦のお話を聞いてきました。
その団地は古い割には、新しく人が入る前にフルリノベーションを行っており、バランス釜ではなくボタンひとつで風呂が沸くシステムだし、後付のエレベーターまであるそうです。
築年数だけを見て若い人が避けるため、実はこういった古い都営住宅は穴場だということを教えて頂きました。おっしゃるとおり、リフォームさえされていれば団地って案外住みやすい物件なのです。
その方が言っていた話で興味深かったのは、荒川区の川沿いのタワマンが雨後の筍のように建ち続けているということでした。
しかも、建てても全て埋まっているわけでもなく、夜にそのタワマン群を見ると、灯りが少なくちょっと不気味なものを感じるということでした。
まさに宮部みゆきの小説ですね。
それでいて家族連れは増えているので、公園はいつも親子連れで溢れかえっており、南千住あたりのショッピングセンターも混んでいるそうです。そして当然のように待機児童がわっと増えているそうです。なんか怖くないですか。私はとても怖いものを感じます。
逆に地方では、どんどん集落が無人化していると聞きます。2013年ごろに比較的都市に近い限界集落をリュック背負って取材したことがありますが、なんかもう古墳でも発掘している気分でしたよ。人が居なくなった集落ってマジで不気味なんです。
たとえば赤ちゃんが遊んでいた玩具とか、無人の家に転がっているだけで何かしらの意味を持ってくるんですよね。
この対比って何なんでしょうか。
政府の人たちはちゃんと地方のことを把握しているのか不安になります。やれオリンピックだ、万博だ、好景気だ、増税だって言ってますけど、虚しいですよ。地べたを這いつくばってモノを見て下さいよ。1回法律から何から何までリセットしないと、ヤバいことになるんじゃないですか!?
さて、都営住宅への申込用紙を書くので、今日はこの辺で。
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