遅ればせながら、また都内の放射線量を測ってみました

3.11が来るといつも基本を振り返ってしまいます。なぜ、BLACKザ・タブーがTwitterを始めたのかに関係しているからです。
BLACKザ・タブーのTwitterは、2011年3月の14日頃から始めました。震災の直後、世の中がとても混乱している時にアカウントを登録したのです。
当時、福島原発が津波でやられて水素爆発する映像が報道され、日本終わった感は半端なかったんですよ。ちょうど私は雑誌の校了日かなんかで、あの映像を見てすぐに東京からいつでも逃げられる準備をしたことを覚えています。こりゃあもう、10年遅れで本当の世紀末が来たんだと思いました。
そして、世間の人が初めて「放射能」に怯えました。福島原発から出ている放射線量はいったいどれくらいなんだ、それはどこに流れていってるんだということが皆目見当もつかず、政府は「ただちに人体に影響がある恐れはない」をオウムのように繰り返すだけでした。
さらに日本にいる米軍の家族が全員引き上げていったとか、チェルノブイリの専門家がロシアからやってきたとか、韓国は日本が終わったので今こそ対馬に上陸しようとしているとか、エロ・ジャーナリストの広河隆一氏が現地へ入って放射線量を調べてきたらすごいことになってたとか、デマが出回りました。
何とかならんのか、この状況。せめて都内の放射線量くらい、正しく誰かが発表してくれないものか…と思っていた時でした、ライターのナベちゃんから電話がありました。
「俺の知り合いが放射線測る機械持ってるって。岡本っちゃん、これやるしかないっしょ!」
私は彼のこのひと言で、BLACKザ・タブーのTwitterを始めることを決意し、毎日山手線沿線の放射線量をツイートしていきました。ナベちゃんの助けがなかったら、あんなこと出来なかったと思います。
意外にも、BLACKザ・タブーのツイートは女性に支持されました。こんな下衆の極みみたいなことしか書いていない雑誌のTwitterアカウントが女性に支持されるなんて夢にも思いませんでしたが、お子さんを持つ母親や将来的にその予定がある女性にとっては、とても重要な情報であることは誰の目から見ても明らかでした。というかむしろ、なぜあの時政府はまともな発表をしなかったのでしょうか。忘れもしない民主党・菅直人政権。私は一生許すことはないでしょう。
私のこの活動に目をつけてくれた人がいました。ソフトバンクの孫正義さんでした。彼は私に直リプを飛ばし、「是非がんばってツイートしてください」とコメントを寄せてくださいました。その日、Twitterの通知が鳴り止まず、1日で1000人のフォロワーが増えて一人でビックリしました。
ただ、その時は私も疲弊していまして……計測には機械のレンタル代も人件費もかかります。毎日電車に乗って山手線の駅で測るのも大変な作業です。思わず「ヤフーさんがやってくださいよ!」と孫正義さんにお返事してしまいました。でも確か、そのあとやってくれましたよね孫さん。
2017年には環七でバイクに乗りながらやりましたが、私のこういうことが気に食わない人がいるようで、コメント欄を荒らしてきました。測り方が違うだの、単位が違うだの、あーだこーだ。うっせえな。
目安だって言ってんのに、ウダウダ言いやがって。だいたい、その前におまえ誰だよ。専門家なのかよ。測れる機械を持ってるから測ってみてるんだろがよ。間違ってるなら、おまえがやって見せろ。おまえがやれ! ヨーソロー!
そんなわけで2018年は嫌気が差してやりませんでしたが、2019年は平成も最後っつーことで山手線沿線の駅構内で計測してみました。これもひとつの目安です。信じるか信じないかはあなたの良心次第です。
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