アジアで救われた! 「Grab」は最強で最高の旅行者向けアプリ 導入できない日本はもう衰退するだけ

アジアで救われた! 「Grab」は最強で最高の旅行者向けアプリ 導入できない日本はもう衰退するだけ

 

日本の都市部において、最近良く見かけるようになってきた「ウーバーイーツ」。アプリを入れた人が出前を注文出来るだけでなく、出前をする方になって小銭が稼げるというアプリケーションです。

このウーバー、実は出前アプリってのが本業じゃないんですよ。

アメリカで爆発的人気になって、黒船として日本にやってきた「配車アプリ」が大元なんですね。

このアプリを入れた人は、自家用車を使ってタクシー業を営むことが出来ます。同じアプリの利用者が、現在地から移動したい先を入れると、その近くにいる運転手をランダムに探してくれて、両者が合意するとピックアップ。先に値段も決まっているし、運転手も個人情報が登録されていて「評価制」になっているので、良い星を貰うためにサービスも良い……というのがこのアプリの売りなんですよ。

その「東南アジア版ウーバー」と言われているのが、今回ご紹介する『Grab』です。

 

はっきり言ってレベルの違う「神アプリ」

 

よく、ニュースサイトを見ていると「スマホに入れておくべき神アプリ7選」みたいな“広告記事”を見かけますが、あんな嘘記事はほっといて、東南アジアに行く予定のある人は日本で絶対にこれをダウンロードしといてください。

ものすごい神アプリです。

神の上って無いんかいな? テラ? 宇宙? とにかく鬼すごいアプリなんですよ(レベル下がっとるがな)。

このアプリを使って、現在地から行きたい場所を入れると、近くにいるタクシーやバイクタクシー、またラグジュアリーなちょっといい車、SUVとかバスが全部出て、料金も最初に出てきます。どれだけ渋滞にはまろうが、距離を多く走ろうが、絶対にこの料金は変わらないんですよ。

私はタイで、もう使いまくりました。

タイといえば、タクシーに関するトラブルが絶えない国です。何度となくボラれてるし、渋滞してると「そっち行きたくない」と乗車拒否されることなんて、1日にトイレにいく回数より多いと言えます。

ところが、これを使えば乗車拒否はおろか、ボラれることもない。乗るときに車のナンバーさえ確認すれば、運転手と話すこともなく目的地へ連れて行ってくれるのです。

例えば、アーリー駅近くから、プロンポンのエムクォーティエの玄関まで、なんと120バーツ! 「え? マジでいいのお?」って思っちゃいました。この時来た車はMAZDAの自家用車で、タイ人にしてはとても丁寧な運転の若いお兄さんでした。

その時のお兄さん

 

モーチット駅からドンムアン空港までは100バーツ切ってたかな? めっちゃくちゃ安いんですよ! この時はTOYOTAのセダンタイプの車で石橋蓮司みたいなおじちゃんでした。すごくいい人だったんで星5を付けておきました。

もちろん、現役のタクシーが来る時もあります。やはりタクシーだけでは儲からないんでしょうね。でも、それは確率にして2割ほどでした。ほとんどが自家用車を使ってバイトしている人でしたね。いろんな人の車に乗れて、なかなか面白かったんですよね。

あと、バイクタクシーも通常に交渉するよりも、ちょっと安いような気がします。私はチャトチャックウィークエンドマーケットから戦勝記念塔まで40バーツで行ってくれました。

あの、胃が痛くなるほど煩わしい、タイでのタクシー乗車が劇的に変わったんですよ!!!!

 

タイだけじゃない国でも今年使う予定

 

このアプリのおかげでですね、「いろんな国へまた行ってみよう!」って気が起きました。

もう何回も東南アジアはいろんなところへ行っていますが、やっぱり着いてスグの空港から市内へのハードルが一番高いように思います。

まず、ボラれたくないって気持ちが働くし、この第一歩がけっこうハラハラするんですよね。例えば、昔のベトナムなんて酷かったじゃないですか。タイソンニャット空港からホーチミン市内へ行くだけで10ドルとか取ってくるワゴン車がいたり、突然知らない横町に入っていって金を出せみたいなことって日常茶飯事でしたよ。だからこそ、ヒリヒリして面白い! っていう側面もあったしハマったのは事実なんだけど、メイリンタクシーやビナサンタクシーがメーターを導入した時には革命が起きて、マジで表示されてるお金しか取られなかった時は「やっぱ、これがいい!」と思っちゃいましたもんね。それからベトナムは行きやすい国に変わったと思います。10年くらい前の話だけど。

あと、今年はインドネシアに行きます。ジャカルタへ数日の取材旅行ですが、行く前から「タクシー怖い、タクシー怖い」とみぞおちの辺りがドヨ〜〜ンとしていましたが、その前に実験としてタイでGrabを使ってみて「これがあれば無敵やん!」という前向きな気持になってきました。今から楽しみで仕方がないんですよ。

Grabってシンガポールの会社が作ったアプリなんですよね。ウーバー同様に、ソフトバンクが出資しているようですが、ここだけは「OYO」とか「WeWork」みたいに失敗はしないとは思うんですけどねえ。

タイ国内なんて、Grabの緑の制服を着た人がたくさん走っています。ウーバーと同じく出前もやっていますし、レンタカーとかホテルなんかもやっています。出前とか、すごいですよ、激安でどこにでも何でも運んでくれます。もう、これさえあれば、何でも叶うんじゃないかなあって思います。そのうち「恋人」とかも運んでくれるんじゃないのかなあ。

 

Grabを使ってみて考えたこと

 

この便利なアプリを使い倒しましたが、注意点があります。それは、前述しましたが必ず「日本にいるうちに」ダウンロードしてください。

電話番号を使ってSMSメッセージが送られてくるので、必ず国内で登録する必要があるのです。あと、クレジットカード決済も登録できますが、日本で作ったカードは無理だったような気がしますが、それも含めて国内でやってみてくださいね。私は全て現金で支払いましたが、クレジットカード登録しておいたほうが、何もせず黙って降りるだけで完了なので楽ですよ。

数日間、このアプリを使って考えたことがあります。

それは「俺も、Grabで運転手やってみたい」ということでした。車の運転が好きな人には、絶対に魅力的です。一度くらい、タクシーとかバスの運転手ってやってみたいじゃないですか。

 

だけど、
このアプリは日本には入って来られないでしょう。

 

ウーバーが日本に来た時、タクシー業界が大反対をし、規制規制でこのアプリの良い所をぶっ潰してしまいました。日本にはオリンピックが来るというのに、あんな馬鹿高いタクシーに観光客は乗らざるをえない。選択肢を奪われてしまっているのです。

忌野清志郎の言葉を借ります。

東京無線は腐った企業!
日本交通は悪の手先!

警察の天下りとして守られているだけの無能集団に、なぜ国はずっと甘い汁を吸わせるのでしょうか。今こそ門を開くときなのです。日本人はみな騙されている。香港と同じレベルで、自由を奪われていることに早く気付くべきなのです!

 

……とはいえ、どうやら厳密的に言えばタイでもGrabは違法になるとかならないとか聞きました。でもそこは癒着の国・タイです。警察はGrabタクシーを捕まえては小銭を巻き上げてリリースしているようです。

しかし、バンコクの伊勢丹には「Grab Stop」なるGrab専用の停留所まで出来ているし、街は緑色の制服の人で溢れているし、法律が変わってしまうまで時間の問題ではないでしょうか。浸透しきっていますもの。

 

ああ、俺もGrabタクシーで働いてみたい!

 

ちなみに現状このアプリが使える国は、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、カンボジアだそうです。

 

メルマガの購読はこちらか

BLACKザ・タブーのメールマガジンは毎月1日と15日に配信中。月額540円です。また、人気のあった記事をバックナンバーとしても購入することができます。