新大久保駅周辺に大量にマスクが売られていて、あの子のことを思い出した

みなさん、動画見てくれました?
新大久保駅周辺に「めっちゃマスク売ってますよ」という情報を頂いたので、行ってみました。
ええ、そりゃーもう、売ってました。
大量に!
知らないメーカーの、変な日本語の、または全部英語の、50枚入で3,900円の箱入りマスクが。
世の中は分からず屋ばかり
今から遡ること10年前。
ベトナムで布マスクが当たり前に売られている現状を、バイク乗りの私は「いいなあ、あれ」と目を付けていました。
日本って、花粉症の国のくせに、ほぼ白いマスクしかないじゃないですか。
もっと花柄とか、ルイビトン柄とか、英字新聞風とか、マスクにいろんなデザインがあってもいいのに、と感じていました。
当時流行っていたヤカラ系ファッション雑誌が好きで、この人たちからそういうブームが起きないかな? と思い、一回ベトナムから大量にいろんなデザインのマスクを買って帰ったんですよ。
ギャルにルイビトン柄風のマスクをさせると、めちゃカッコいいんです。
なので、そういった雑誌の編集者たちに取り上げてみてはどうかと提案したんですが、誰もピンとこない様子でした。
あの時、けっこういろんな人にプレゼンしました。
すぐに始められるように販売サイトも作っていたんですが、なかなか乗ってくれるところがなかったんですよね。
行ける、売れる!
そんな中、このマスク販売に興味を示してくれたのは、馴染みの飲み屋のY子だけでした。
「行けるよそれ、売れる! あたし、欲しいもん!」
100人が見たらおよそ99人が「美人だ」と言うようなY子だけが私の味方でした。彼女にはサンプルをいくつかあげたんですが、お店に出勤する時などに愛用してくれました。洗ったら何度も使えるし、これは絶対にいつか流行るよと言ってくれました。
ベトナムから直輸入すれば原価はひとつ30円以下です。
しかも生地が分厚いので耐久性もあります。
私は色んな人にプレゼンを続けましたが、世の中は分からず屋ばかりです。
「そんな儲けの薄いもん、できるか」
それが世間の声でした。
でも、コロナが蔓延して、久しく話もしていなかったY子から連絡が来ました。
「ちょっと! やっぱあれ、当たってたじゃん!(笑)」
ほんとそうですよね。
あの時、マスク事業を一人で始めていたら(会社員だったし無理だったのよね)、私は今頃「超小金持ち」になっていたでしょう。
ただ、、、
デザイン性のあるマスクが少し流行ってきたのは、不幸中の幸いでした。
白いだけのマスクって、ようく見たら、すこぶるダサいですから(笑)。
Y子、ありがとう。
メルマガの購読はこちらか
-
前の記事
コロナウイルス蔓延で分かった日本人の正体 2020.03.23
-
次の記事
世の中で最も嫌われている生き物「おじさん」がたまにカッコよく見える時 2020.06.03
コメントを書く