学会員の彼女ができると、どういう生活になるか

石原さとみさんが結婚したということで、いろんな週刊誌が彼女の生い立ちや、元カレとのエピソードなどを掘り起こしています。
ていうか、絶対元カレ本人が喋ってるやんコレって内容ばかりですが、やっぱり若くして学会員だといろいろ大変なんですねえ。勧誘しないと「熱心じゃない!」と集団に責められるでしょうし、生まれながらにして子どもが苦労するんだから、親は新興宗教なんて入っちゃダメですよね。
もちろん信仰の自由は尊重しますが、こちらにも言論の自由がございます。
学会員の彼女を持つと
かつて私も、いろんな宗教の子と付き合いました。ハッピーなサイエンスもいましたし、神道系のなんかよく分からん最近の団体とか、アメリカからの科学的なやつとか、モルモンとかものみの塔とか。
みんな勧誘目的だったんでしょうか。なぜか完全無宗教主義(実家は浄土真宗だけどね)の私に寄って来るんですよね。
もちろん学会員さんの元カノとのエピソードもあります。
あれは私が19歳のときに付き合った32歳のおば…いや、お姉さん彼女でした。15歳で家を飛び出し、中卒裸一貫で働いてきた、猫6匹と暮らし、ダイハツの軽自動車に乗っていたショートカットの女性でした。
この女性との性生活は、詳しくはメルマガで書きましたので、よろしければご登録ください。
今回は、そこから少し抜粋したいと思います。
まず、私が彼女と出会ったのは、私が19歳のときに働いていたジーンズショップでした。実は私、日本で一番ラングラーのジーパンを売った店員ということで表彰された年がありました。ラングラーからは一本好きなラングラーのジーンズをプレゼントしてもらいました(今考えるともっとくれてもいいのでは?)。
その店に、ある日ひょこっとバイトに入ってきたのが、その女性でした。
その地域で一番大きく、一番オシャレだと言われていたジーンズショップで、もっともドル箱だったジーンズコーナー(2階フロア全部)を一人で担当していた私に、店長がバイトを新たに雇ってくれたのです。
19歳の私は、32歳の彼女に普通のジーンズと、当時流行っていたレーヨン素材のソフトジーンズでは違うミシンによる裾上げを教えたり、一番効率的な衣服のたたみ方を教えたり、発注のコツを教えたり、私を目当てで夕方に女子高生客が来るのでそういう客を作りましょうとか、日々仕事で深く関わっていきました。
彼女は優しい人で、いつも笑顔でした。そして、オシャレでした。
当時からショートカットが大好きな私。上司だけど随分年上なので気を遣って「岡本くん」と呼んでくれる彼女。よく休憩室でいっしょに昼ごはんを食べたりしていたので、店内スタッフからはいろいろと噂されていました。
「岡本、おばさんに引っかかるなよ(笑)」
「なに~、岡本くん、年上好きなの~?」
先輩や女性スタッフにもからかわれたりしていました。
ま、この時は彼女が学会員なんて知らないし、そもそも学会が何であるかさえも、よく分かっていませんでした。
馬乗りになられてキスされて
当時、ゆずのカッコいい方に似ていると言われていた私(あ、違うサイト行かないで!)、彼女は私のことを好きだってことが伝わってきたし、私も彼女のことが気になっていました。ませた19歳だなあ……。
「岡本くん、今晩飲みに行こうよ!」
彼女がある日、誘ってきました。私もなんの迷いも駆け引きもなく「はい! 行きましょう!」と答えました。
「じゃ、終わったらね~w」
仕事が終わり、彼女のダイハツに乗せてもらいます。私は大学生でしたし、移動は主に自転車でしたが、その日は店に置いていくことにしました。明日は歩いてくればいいだろう…と。
それから私の大学の近くの、肉屋が夜にやっている小さな居酒屋に行き、彼女の生い立ちを聞きました。19歳だった私は心底驚いたものです。
親と仲が悪くなり、15歳で家を飛び出し、一人で爪に火を灯しながら生活し生きてきた。ド底辺のド貧乏で、食うものもなく、苦労してきたという話でした。私はサッポロビールをグラスに注いだまま、驚きすぎてほとんど飲めなかったことを思い出します。
しかしまあ…いま考えると、19歳にあんな話をするかなあと思います。びっくりするに決まってるじゃないですか。しかも、15歳で一人で生きていけるはずもなく、そのときに彼女は宗教によって「助けられてる」ということを端折ってしまっていたのです。
「うち、ここなんだ、寄ってく? お茶でも飲んでいきなよ」
今だから懺悔しますが、当時はまだ飲んで車で帰ってくるのは、ダメでしたが横行していました。ごめんなさい。
彼女は私を送ってくれてる途中に、自分のアパートへ私を誘ったのです。
部屋に入ると猫が大量にいて、暴れまわりました。知らない若い男を主が連れて帰ってきたので、夜行性の猫が警戒しているのです。
(うわ~、猫、苦手だなあ…)
犬は好きなんですが、猫は微妙な私。見ると床やソファーには猫の毛だらけです。当時からキレイ好きで神経質な私は、何となく「無理だ~」と限界を感じていました。
冷蔵庫からバドワイザーを出して渡してくれる彼女。
そうです、私たちは町で一番おしゃれなジーンズショップの店員二人です。バドワイザーを飲む資格があるのです。
いろいろ話し込んでいるうちに、彼女は辛かった過去を思い出し、泣き出しました。そして私に抱きつき、騎乗位の形になり、キスをされたのです。
生まれたままの姿になって…
その後、どういう濃厚な性交をしたのかは、メルマガに書いたのでそっちでお願いします。さすが、13歳年上です。15歳で一人で生きてきただけあります。耐えられないほど切なく、ため息が出てしまうほどの「手技」だったことだけは記しておきますね。
で、朝まで何度交わったかは分かりませんが、何回目かの賢者タイムの時、彼女は聞き捨てならない事を言い出しました。
「あたしさあ……創価学会なんだあ……」
バドワイザーを吹き出したことは言うまでもありません。全身に滝のように汗をかき出す19歳。なんだかよく分からないけど「それはアカンって聞いたことある」っていうだけの知識で危機感を感じたのです。いま考えれば、そんなことでオロオロすんなよって感じですけど(笑)。
ガラガラガラ……
彼女が、そこは押入れだと思っていたふすまをスライドすると、あまり見たことのないタイプの仏壇が出てきました(仏壇っていう表記で合ってるのかな?)。
「毎日、あなたのことを、拝んでるのよ」
彼女はセブンスターを吹かしながら、そう言いました。私がいつも幸せで安全であることを毎朝拝んでくれてるというのです。そんな悲惨な生い立ちなのに私のことを拝むんです。内心、「いや自分のこと拝めよ」ってツッコミを入れました。
それから、この奇妙なおばちゃんとなし崩し的に生活を共にし、ほぼ半同棲していくのですが、体の相性は抜群に良かったし、優しいし、料理も上手だし、酒も飲めるし、猫はウザかったけど、それなりに楽しい日々を送っていました。
でも、最終的にはこうなるんですよねえ。
彼女は私のことを本当に毎朝拝んでいました。その拝みの声で毎朝起こされるんですよ。なんか、めっちゃ拝んでる声がでかいんですよ。法華経系列ですよね学会って。だから、「なーんみょーーーーほうれんーーーーげーーーーきょーーーー!」みたいなのを、すっげー唱えるんですよね。
うっせーーーーー!
また、私が普段平穏に暮らせているのは「あたしが拝んでるから」という論法に変わってきます。だけど、このままだと絶対に恐ろしいことが起こるので、あなたも真剣に拝まないとダメだよっていうことになってくる。本当にいい宗教なんだから、守ってくれてるんだよと。
なんすか、その終末思想。拝んでないと不幸になるし、拝んでても不幸になる。そうならないためにはもっと拝まないといけないし、信者になってお布施もしないといけない、勧誘もしないといけない。
「今度、地域の偉い人が集まる集会があるから、参加しない?」
こうなってくるんですよねえ。そんなの絶対にごめんじゃないですか? だからのらりくらりしてると、いつ行くのか詰めてくるんですよね。
でも、決定的にアカンなと思ったのは選挙のときでした。
「この人、すごい人なんだよ! きっと世界を変えてくれる人。この人に入れてね?」
なんだか血相を変えて、選挙活動してるんですよね。あんなに優しくて、夜の生活もすごくて、オシャレな彼女が、急にダサく感じたんです。
「俺、自分の部屋にちょっと戻るわ」
そこから彼女の部屋にはたまに行く程度になりました。その後、ジーンズショップから「社員にならないか」と誘われましたが、私は仮面浪人をしており別の大学に受かったので、その町をあとにしました。
別れを告げに行った時、彼女はめちゃめちゃ泣きましたが、最後には笑顔で、
「岡本くんのこと、ずっと祈ってる。ずっと拝んでるからね!」
と言ってくれましたが……随分と仲良くなったはずの彼女の猫全員が、私に対して背中毛を逆立てていたのがめちゃくちゃ怖かったんです。
あれは、映画『異人たちとの夏』で名取裕子が演じていた、あの部屋で死んだ幽霊だったのではないでしょうか。
最後にこの言葉で締めたいと思います。
いつまでも忘れない
今でも目をこうして閉じれば
19のままさ
でも僕ら、もう二度と
あの日のきらめき
この腕に取り戻せない
(浜田省吾『19のままさ』より)
でも、別れた一番の理由は、エッチした後に体中にめっちゃくちゃ猫の毛が付くことです。これが第一位の理由!
メルマガの購読はこちらか
-
前の記事
路上で飯を食うことの楽しさ・開放感 2020.10.07
-
次の記事
ラーメン屋の倒産が増加って、いやあんた、そりゃそうでしょうよ! 2020.10.09
コメントを書く