「エロとインターネットと技術革新」 就職氷河期世代には本当に冷たい時代だった

「エロとインターネットと技術革新」 就職氷河期世代には本当に冷たい時代だった

僕たち就職氷河期世代は、すぐ上のバブル世代から「大学を卒業するのが近くなってくると企業から寄ってくる」とか「初任給なんて50万は普通超えてるだろ」という、え…あなたはどのパラレルワールドから来たんですか?っていうアドバイスをたらふく受けて、社会に出るのを楽しみにしていたんです。

でも、ある日、撃鉄が落とされました。

勇次、あの頃のエネルギッシュなお前が欲しい、と言われたって、僕らはもう疲れちゃったんですよ。だって、あのアドバイスは全てウソだったじゃないですか。企業が寄ってくるどころか、100社受けても受かんない人たちで街は溢れかえっていたんですよ。

腱鞘炎になりながらエントリーシートや履歴書を何百枚も書き、企業のホームページはあったけどまだまだ全然ダメダメだったし、家には「お祈り手紙」がわんさか届く時代でした。

そんな中で何とか就職することはできても、牛歩のようなスピードのインターネットや全然記録できないメディアMOを使えと言われたり、その記録媒体を電車で取引先まで届けたり、メールしてもいいですかって電話するような、何とも酷い時代でした。

僕らと同世代の人には、引きこもりがものすごい数いると言われています。いや、そりゃあそうでしょうよ。あれだけ就職活動しても受からないんだから、楽しみにしていた社会から「お前は要らない」って烙印を押されるのだから、引きこもらない方がむしろおかしいですよ。

はい、そんなわけで、あの頃の酷い仕事ぶりを振り返ってみました。

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