最近までずっと音信不通だった知人から連絡が来て「ウクライナ行ってた」と聞かされた時の衝撃

最近までずっと音信不通だった知人から連絡が来て「ウクライナ行ってた」と聞かされた時の衝撃

 

忙しいのかなあ、コロナで大変なのかなあ。

 

ずっと連絡がなかった知人からしばらくぶりにLINEが来て、どうしてたの?と聞いたら「先週までウクライナ行ってた」と言われ、飲んでいたレモン牛乳を吹き出しました。

 

別に戦場カメラマンでもないし、大手メディアやフリーの記者というわけでもない知人ですが、行動力が半端ないので確かに行ってそうではある人です。でも、「ちょっと熱海に行ってた」的に軽く言うもんで、加トちゃんみたいに二度見しちゃいましたよ。

 

聞けば、交際しているウクライナ人女性の母親と子どもがキーウで取り残されていて、その彼らを引き受けに行ってきた……ということでした。

 

 

 

 

 

す、すげえええええええええええええええええええ!!!!!

 

 

 

 

 

私の周りには訳知り顔でウクライナやロシアのことを語るニセ・ジャーナリストがたくさんいますが、彼の爪の垢を10万で売るから煎じて飲んで欲しいと切に思います。感動しましたよ。なんて行動力なんだ! と衝撃を受けてしまいました。

 

写真や動画もたくさん見せて頂きました。

 

ウクライナ国内で派手に壊された街並みの前でカメラにピースする彼や彼女やその子どもやお母さん。リビウでパスポートを申請しポーランドへ出国する時も何時間も長蛇の列に並んで大変だったそうですが、その後数日間はポーランド観光をしてから、彼らを全員連れてきたそうです。

 

「長蛇の列に爆弾飛んできたらどうしようかと思いましたよ。忌々しいロシアめ(笑)」

 

サラッと語る台詞にも現場を踏んでいる重みがありました。佐々木俊尚氏のようにデスクの上で人の記事を盗んでそれをキュレーションと名付けて誤魔化そうが、やはり私は現場を踏んでいる人が一番強いと思います。記事にタイトルを付けたり見出しを付けるにも、現場の空気を抑えていないと間違った報道になってしまいます。正直、世の中にはそんな間違った記事ばかりが横行しています。報道にはそれぞれの役割があるので優劣が存在する訳じゃないけれど、しかし現場に行く人を大事にしない日本の報道は限界がありますよね。

 

 

とにかく、あの戦下に一人の普通の日本人がいたんです。

 

 

しかも私の知人! それを知っている日本人は誰もいないし、どこも報じてはいない。私たちはウクライナで戦争が起きていることを知っているようで、実は何も知らないのです。

 

自称:戦場カメラマンの渡部陽一氏は毎日ツイッターで「新聞で読んだこと」をアップし続けています。自分の目で見ることを辞めた彼は、すでにこの世にいなく、あれはbotなんじゃないでしょうか。だって、私だったら恥ずかしくてツイートなんて出来ませんもの。絶望的に写真が下手くそな彼が戦場カメラマンでいられたのは、戦場に行っていたから価値があったのに、今ではもう白黒のブラウン管テレビぐらい無価値な人ですね。

 

 

とまれ、私自身もハッとしました。まず自分もあそこへ行かなかったことを後悔しましたが、いやしかし行っても捕まって身代金とか要求されたら死んだも同然、ユニコーンもびっくりの大迷惑。自分の役割はそこじゃない。

 

でも、彼の心の持ちように、雷に打たれた思いでした。

 

人を助けるためにちょっと行ってきただけだ。とりあえず金はめっちゃ使っちゃった、と笑う彼。

 

あかんあかん、腰が重いのは、あかん!

 

見る前に跳ばなきゃ、だから雑誌編集者になったのに!

 

 

いや~~~何というか、ハッとしました。

俺も頑張る!

 

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