知らずに読んで感動して拡散する人多数 ネットニュースメディアの「案件記事」がいよいよテレビと同じレベルになってきた

企業案件番組とは
「あ~~、なんかこの芸能人、最近見なかったけど、大きな病気とかして夫婦で二人三脚で復帰まで頑張っていたんだなあ~。そっかあ、今は健康のために青汁を飲んでいるのかあ」
というのを企業案件の番組と言います。ええ話やな~と思って見ていたら結局最後は青汁のCMだったっていうパターンはとても有名ですが、みなさんが普段から家族団らんで見ているゴールデンタイムの番組も、もうほとんどが企業案件です。
テレビ見たら、またコストコ企業案件番組だ。田舎にはコストコは、無いのですよ。
商品知っているのに、芸人が「えーっ」って言う演出も昭和だ。
テレビも製作費が無くて終わりだね。紹介した商品を電話すれば買えるようにテレフォンショッピングにすればいいのに。 pic.twitter.com/pMqBQGQF4V— 黒木榮一@ 農作業安全 (@agristation) March 4, 2022
例えば、「潜入! セ○ンイレ○ンの人気のスイーツ工場」とか「ファミレス人気商品当てるまで帰れません」とか「行列ができるナントカ」ってのは、企業側がお金を払ってテレビマンに作らせている番組であります。
これは考えることをやめたネタのないテレビ局と企業とテレビの間に入って原価ゼロで儲けようとする広告代理店と売名行為を考えている企業がWinWinで設けることが出来るどうしようもないビジネスで、最近いろんな人が「テレビを見ていると頭が悪くなる」とか「ずっと見ていると洗脳される」と言う根拠になっています。
こういうことを念頭に置いてテレビ番組表をご覧になって下さい。ビックリするくらい「企業案件」だらけ、いやというか、最近はそっちの方がメインだったりします。広告で成り立っている以上そこは仕方がないという見方もできますが、いやしかしそれで良いのでしょうか? 私たちがテレビを見ることは、イコールCMを見ていて真に受けていることになっていませんかね。こんな時間が長く続くとは思えないんですが(笑)。
やっぱりテレビは信用できないメディアだ。それに比べて雑誌やネットニュースはまだマシですよね。………というポジショントークをここで私が展開すると思った方、んなわけないじゃないですか!
世の中企業案件だらけ
ネットニュースをパッと見ただけで「企業案件だ」と当てられる人は、まだまだそんなにいるわけじゃないと思いますが、今年に入ってからはかなり露骨になってきているので、そろそろネット媒体も信用を失っていくと思います(最初から信用なんてあるのかという説もありますが)。
いわゆるCM記事とか記事広告なんて言っていましたが、通常記事とは違う感じで作られた記事で、これはCMです的な注釈も以前は入っていたと思うのですが、最近は巧妙に分からないようにタイトルを付けて通常取材記事に紛れ込ませている例を多々見かけます。世の中がその方向に舵を切っている証拠だとは思いますが、これってどういうことかと言うと、
堂々とステマを行っている
ということに尽きると思います。大手新聞サイトでもこういったものを見かけるので、もう日本にはジャーナリズムとかドキュメンタリーというものが無くなってしまったと言っても差し支えないと思います。
確かにお金をかけて真面目に巨悪を追求したところでPV数は上がらないし、興味を持ってもらえないことが多いです。一般読者って良質な記事を全然読まねえんだよなあ…と愚痴る編集者も少数ではありません。だったら最初から結論ありきで、さも企業の裏側を追求したっぽい案件記事を作ればPV伸びなくても儲かるよね~という方向へ行ってしまうわけなんでしょうけど、結局読者のせいにしてその場その場を逃げているので、根本的な解決にはならないでしょう。また、同じようなことが起きてしまいます。
雑誌なんかは昔から企業案件だらけで、特にファッション誌は企業からの広告料でおまんまを食っているし、部数なんて公称です。つまり「嘘」です。売れても売れなくても関係ないわけですね。中身は自社で作るわけではなく、ほぼ編集プロダクションに丸投げ。まともに校正に赤を入れられる編集者なんて令和には存在しないでしょう。いったい、誰が何のために何の仕事をしているんだ?って気持ちにもなってきますよね。アウトソーシングの成れの果ては、結局こういう世界が待っていたというわけです。
みなさんのお気持ちを当てます
うっすらこういうことに気付いていたみなさんは、こういう風に思っていませんか?
「もうネットニュースなんて見たくねえ。雑誌は元から読んでねえ」
ですよね? いやいや本当にこれだと思います。AppleやGoogleが目指している世界ってここじゃないんでしょうか。どうせ嘘つかれているから、ひとつひとつの記事になんて価値が無いんですよね。だから日本人は情報に金なんて払わないわけです。
今後、ストレートニュースをみんなが欲しがる時代が来ると思います。企業案件ばっかりやってるテレビ東京とか何をやってもダメなフジテレビとかは、24時間ストレートニュースを流す放送局になった方が儲かるんじゃないかなと思いますよ。テレビ局側が作った番組表とか雑誌が作ったページ建てとか、そういうものがウザいんですよね。並べてくれたら勝手に見るからっていうのが現況ですから、もう我々のやれることは少ないわけです。
メディアそのもののストーリー性に誰も見向きもしなくなった。興味がないんです。そのうち右とか左とかっていう概念も消えていくんじゃないでしょうか。
ちなみにフジテレビ関しては、24時間ドラマしかやらないテレビ局でもいいと思います。各TV局が得意分野に特化して尖っていく方が分かりやすいですしファンもふえるんじゃないでしょうか。
ストレートニュースと地震速報だけあれば無駄に時間を取られないので、あとの時間はYouTubeやNetflixやAmazonでの買い物に充てて下さい(結局そこかよ)。
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