売れたからって急に人生のハンドルを切る人

売れたからって急に人生のハンドルを切る人

人が人として生きていく中において、「明日から生まれ変わろう!」と思うこともあると思います。

人の勝手なので私はそれを否定しません。あ〜相当なんかズシンと来ることがあったんだろうな〜とお察しします。

あんまり偉そうなことは言えませんが、人生とはきっと行き当たりばったりのバックパッカーみたいなものではないでしょうか。
だから明日目覚めて急に予定を変更するのだって大いに結構。私もそんな旅は大好きです。

しかし、いくら予定を変えたからって、あなたと私が日本人であることは変わらないので、昨日と同じようにパスポートや財布を無くさないように気を付けますよね。

つまり、過去の責任を放棄することとは全く別の話だと思うんですよ。

 

私がエロ本編集部で初めて働いたのは以前にも書きましたが『URECCO』というグラビア雑誌からでした。
編集長になりたてだった大島さんの記念すべき1冊めの表紙モデルはK池A子さんでした。
私も当時、K池さんを良いなあと絶賛しておりました。顔と身体が非常にアンバランスで、とにかくエロかった。最高のモデルだと思いました。写真に写るだけでこちらを圧倒させる何かを持っていた、類まれなるグラビアアイドルだったと思っています。
当時の各社もこぞってK池さんを撮り下ろしました。あれは空前のブームだったと言ってもいいと思います。

 

しかし数年後、私はとてもショッキングな彼女の発言を聞きました。

 

その時はすでにテレビでも売れっ子で、タレントとして活動していたK池A子さん。もう水着になることはなくなっていました。
確か、徹子の部屋……ではない……番組を思い出せませんが、インタビューされる番組内でK池さんは過去を振り返ってこういう趣旨のことをおっしゃいました。

「水着をやっていた頃は本当に嫌でした。なんでこんなことしなきゃならないの? と。思い出したくない過去です」

私はテレビを加トちゃんより一つ多い三度見しました。心底驚いてしまったのです。撮影現場ではとても気さくで、良い噂しか聞いたことがなかったK池さんの笑顔を思い浮かべながら、とてもショックでした。深く、大きく、ため息をついてしまいました。

 

こういうことを発言するのは、K池さんだけではなく、元グラビアアイドル、元セクシー女優、元舞台女優さんなんかに多いですよね。

・水着の仕事は嫌だった
・カメラマンにいやらしいポーズを要求された
・着替える所を見られた
・スタッフに口説かれた
・挿入はしていない
・感じているのは演技だ

私は何の意味があってこういう発言をするのか不思議でなりません。
だって、全てあなたがやってきた仕事じゃないですか。
売れたからって、なぜ急ハンドルを切るんでしょうか。

 

大島編集長の名言をひとつまたご紹介します。

「あ”あ”! 俺たちはポルノ屋だから!」

 

そうです、私はポルノ屋出身です。エロ本編集“あがり”です。そのことにお前は誇りを持ってんのか? と問われるならば「そうですね」と答えるでしょう。私はあの時、渋谷のオシャレな音楽雑誌を断り、市ヶ谷の悪辣なエロ本出版社を選んだからこそ今があるのです。
そりゃあ、もっと就職活動を頑張っていたら、もっとすごい将来があったかもしれません。でも人生に「if」なんて存在しませんよ。これが自分なのです。これしか道はなかったのです。

K池A子さん、ならびにその他のセクシータレントさんが、過去を恥ずかしいと思う気持ちは理解できないわけではありませんよ。

でも、あなたの今があるのは、その時そこで頑張ったからじゃないんですか?

過去を否定するということは、あなたはあなた自身を否定しているのですよ。

 

話は少し逸れますが、自分が子供の頃にエロを武器に商売をしていた人は、大人になってその人をテレビなんかで見ても、やはり今だに「エロいババア」という目線で見てしまいます。

武田久美子然り、杉本彩然り、高樹沙耶然り。

この人達のすごい所は今でも「なんだったら脱ぐけど?」という空気を持っていることですよね。要するに、オナペットだった自分をちゃんと理解している。そうやって自分はのし上がってきたんだってことを大事にしているじゃないですか。大麻はさておき。

今だったら誰かな、

磯山さやかちゃんなんて頭が下がりますね。

一時期(今もかな?)、磯山さやかを表紙にすると雑誌が売れるという都市伝説があって、出版社はこぞってホリプロに連絡していました。そういうモデルって何年かに一度しか出てこないので、とても貴重なんですよね。もちろん、K池A子さんもそのひとりでした。

このK池さんの発言はずいぶん前のものだし、それにタレントの名前をいっぱい出さないといけないので書かない方が良いかなとずっと躊躇していたんですが、最近とても鼻につくセクシー女優の発言があったので、つい書いてしまいました。

 

誰かは言わないよ。
表ではね。