Twitterのフォロワーを買うという行為を平気で行う人の脳みその構造

Twitterのフォロワーを買うという行為を平気で行う人の脳みその構造

ツイッター社が全世界的に「偽アカウント」を削除すると発表して一夜、目が覚めたらフォロワーが減っていた人が続出しており、現在は祭り状態となっています。かくいう私も、寝て起きたら100人程度フォロワーが減っておりましたが、フォロワーを管理するアプリなんかで監視していれば予測がついた数だと思います。

私がずっと定点観測していた柏木由紀さんは約5万人のフォロワー減、立憲民主党は意外なことにほとんど減ってはいませんでした(じゃ逆に怪しいw)。その他、深爪さんを中心とするTwitter作家さんたちも観測気球を上げていたんですが、ほとんど不発に終わりました。ただ、ツイッター社が行う「偽アカウント削除」は今日だけのことじゃないと思いますので、じっくりと腰を据えて観測していきたいと思います。

 

ツイッターター社の偽フォロワー削除で売れっ子カメラマンが一気に32万以上減った悲劇 http://tablo.jp/street/news003547.html

 

反権力ニュースサイト「TABLO」がアップしたこの記事が現在バズってしまっているようですが、48万人もフォロワーのいた柳内良仁さんという若手有名カメラマンのTwitterアカウントが、一晩明けてなんと32万人減してしまったという記事です。1年ちょいくらいしかカメラマンとしての経験がないにもかかわらず「インフルエンサー」ということで多くの仕事が舞い込み、オシャレなモデルをオシャレに撮る仕事をされているようです。

今後の彼の動向や発言が注目されています。

で、私が個人的に思ったことですが、「こいつ、たいしたもんだな!」と思ってしまいました。みなさん嬉々として彼を叩いているようですが(笑)、32万人減しても、彼のフォロワーはまだ16万人もいます。今回のフォロワーダウンで1万人を切ってしまった私に比べれば、雲の上の人です。32万人減ったことで、彼は「32万人減ったインフルエンサー」にもなれたし、たとえ32万人減っても、16万人もフォロワーがいるインフルエンサーなわけです。

 

日本では会社を起業しても10年持つのは1割と言われています。驚きの数値ですよね。あるプロから言わせると、企業運営で大事なことの一つに「広告」があるのですが、自社の商品を知ってもらうために告知するということにお金をかけない会社がほとんどだそうです。たくさんのSNSを駆使することも大切ですし、代理店を通してお金をかけて広告を打つことはとても大事なことです。9割の会社がこのことに気付かずに沈んでいるのです。

しかし、この若手カメラマンはどうでしょうか。「写真を撮る」という商品をどうやれば仕事にできて、「全然寝てないッス」と言えるほど仕事が来るかを熟知していたと思うんですよね。例え、彼が、いや憶測ですよ? しかし、彼がですよ、フォロワーを買っていたとしても、これはいわゆる広告を打つという投資をしていたわけですよね。自分を知ってもらうために、インフルエンサーになるために、何十万のフォロワーを金で買っていたとしたら、商売の才覚があるなあ〜! と私は感心してしまいます。

この時代に、カメラマンで食っていこうなんて、並大抵の覚悟がなければ不可能です。彼は戦略的にフォロワーを買って、ハリボテでも腕はあとから付いてくればいい、と読んだのでしょう。写真の良し悪しさえも分からない雰囲気だけで仕事してるオシャレ・ピーポーはそれを見抜くことができず、彼を「すごい人!」と讃え、起用し、はたまた取材し、架空の人物を創り上げていくことに加担していったのです。

 

ちなみに、長年グラビア誌で写真を見る仕事をして来た自分が、彼の写真を見て最初に思ったのは「レタッチうめ〜な〜」でした。

でも、腕は必要ないんです!

オシャレであるか、フォロワー多いかが、オシャレ業界では必要なのです!

 

私は写真好きな人間の一人として、「ああ、もっとカプチーノとか撮ろう!」「Twitterはダメそうだからインスタでフォロワー買おう!」と痛感いたしました。

 

柳内さんのフォロワー数が16万人から、またどんどん増えることを祈っています。

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