そこの男の子、リュックを背負っていたらイケメンでない限り絶対にモテないよ?

私が確か22か23の頃、職場の4つほど上の西田尚美似のお姉さんが時々部屋に泊まりに来ていました。とは言っても特に可愛いわけでもなく、私の中では「一重のお姉さん」と声に出さず呼んでいました。なんか人懐っこいし、部屋に来る時はメガネを外して来るのでそのギャップが好きでした。
話に無関係だけど、すごく美乳でした。そして結婚も妊娠もしていないのに、母乳(っぽいもの)が出る人でした。だから今でも鮮明に覚えています。それが私が彼女と会う原動力でした。
一重のお姉さんは4つも歳上なので、お酒を飲むとよく私をロープレ説教し、マウントを取ってきました。「そういうこと言うと人はこう思うよね? そのことについては責任はないわけ? 無責任じゃない?」と子どもを諭すような言い方で絡んできました。
もう嫌だなあ…そう思っていたのですから私も席を蹴って帰れば良かったものの、そのあと部屋に戻って母乳を見たいものだから、いつも言われるがままでした。
彼女に言われたことはほとんど覚えていません。うるさい一重のお姉さんだったなという印象です。
ただ。
一つだけ、
今でも忘れられない一言があります。
さんざん母乳を出したり、なんだりしたピロートークの時、窓際にいた彼女は綺麗なおっぱいのシルエットを見せながら私にこう言ったのです。
「ねえ、岡本くんは、なんでリュックなの」
分かる人は分かりますよね? 私はこの言葉に衝撃を受けてしまったんですよ。思わず飛び起きてしまいました。
当時から私の移動手段はバイクだったので、やはりリュックは便利だったのです。両手も空くし、「OUTDOOR」ってラベルのリュックなら問題ないだろうと考えなしにそれを選んでいました。本当に、何の理由もなく。
その理由なきところへ、彼女は容赦のないパンチをお見舞いして来ました。
「えっ……ダメなのぉ!?」
私は「たぶんダメなんだろうな」と思いながらも半ば反抗的に言いました。22歳と26歳では、きっと見えているものが違うはずです。私は嫌な汗をかきました。彼女の次の言葉を待ちながら。
「うん、ダメだよ。男はリュックなんか背負っちゃダメ」
それだけ言い、彼女は二回戦を求めてきました。
結局、理由は分からずじまいです。その後、私も聞き返しませんでした。理由は分からないけど、何となく言ってる意味が分かったからです。
よく、ブリーフをはいてる男はモテないって言われますよね。私もアレはどうかと思います。要するに「ママに与えてもらったものを大人になっても穿いてる」感がすごいんですよね。女性から見たらもっと「うわ!」となるのは分かる気がするんです。
それに似たような感覚で、リュックも女性から見たら「子どもっぽく」見えるのではないでしょうか? 別にその母乳の一重のお姉さんにもっとよく思われたいとは思わなかったんですが、その時は「よく教えてくれた!」と興奮しました。もちろんママから与えてもらったものではないけれど、考えなしに身に着けるものを選んではいけないという教訓でした。
それからの私はリュックを全て捨て、斜めがけか手持ちカバンしか買ったことがありません。おかげでモテるようになったし(前もモテてたけど、より一層ね)、逆にリュックを背負ってる男を見下してきたここまでの人生でした。
ところが、
ところがですよ!
今、若者の間でリュックがブームなんですって! あーーやっぱりな! おまえらフニャチン野郎どもは「ママ〜」つってリュックを背負ってろよ。草食系だか、なんだか知らないけど、お似合いだよ! と脊髄反射でディスってたのです。
しかし、ちょっと訳あって、両手がどうしても塞がってはいけない取材撮影のために、リュック型のカメラバッグをこないだ購入してしまったんですよ。いったい何年ぶりのリュックでしょうか。美乳の一重のお姉さん以来ですよ。それを背負って外へ出かけました。
うわ〜〜〜〜〜〜〜
リュックって便利〜〜〜〜〜!!!!!!
右手にカメラ、左手にスマホを持って撮影ができるんだもん。やっぱリュックが一番だよ。もういいや、モテなくて(笑)。
そんなこんなで、
空白期間を埋めるように、
短期間でリュック3つも買っちゃいました。
今後、私はモテなくなりますが、それより手に入れた利便性のほうが大事だと思う年齢になっていました。
みなさん!
楽なのが一番よ!
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