杉並区下井草の殺人現場を歩いて

事件発生から3時間ほど過ぎてしまってましたが現場を歩いてみました。下井草って抜け道としてよく通ることがあるけど、初めて歩いてみて「なんて小金持ちの多い住宅街なんだ!」と気付きました。

 

事件概要:アパートで女性刺され死亡=男逃走、殺人容疑で捜査-警視庁:時事ドットコムsoc

 

すでにマスコミが夕方のニュースのために集まっていました。彼らも悠長なもんですよね。規制線の外側で「ただただ待っている」だけなんですから。中継が終わったら「やれやれ」とか言って帰っていくだけなんでしょうね。

 

みんな中継の用意で大忙し。仕事してます! みたいな顔してました

隣近所に聞き込みするマスコミさん。「知らねえよ」と言われてました

私が歩いていて見つけたもの。でも、違うかもね

 

私はかつて、記者クラブなどとは程遠い、野良の雑誌編集者でしたから、こういう時は現場でどう動くべきなのかを叩き込まれています。じっとしているなんて勿体無い、時間がありません。

周囲をくまなく周り地形や東西南北を把握し、野次馬に変な奴がいないかを目視で確認、さらに目が合った人には挨拶して質問、刺殺事件なので地面を見ながらグルグル回っておりました。

報道では「犯人は北の方へ逃げた」や「160センチくらいの黒っぽい服を着た男」という情報でしたが、北の方から現場へ来た私はこういった人物を見ることは出来ませんでした。160センチの男性って、かなり目立つんですけどね。

北の方は西武新宿線・下井草駅ですから「電車に乗って逃げた」ってことも考えられますが、あの界隈で一番賑やかな駅前にはカメラもまあまああるので、「電車に乗るかなあ…」という疑問点はありました。

それよりも気になったのは、この下井草駅周辺の住宅街です。私が行った時は夕方に差し掛かっていたので人通りはそれなりにあったのですが、意外と真っ昼間は人影もまばらなのではないでしょうか。東京ですから田舎ほど閑散とはさすがにしていませんが、なかなか閑静な場所です。被害者の悲鳴はきっとよく聞こえたと思います。

しかも、簡単に侵入できそうな家がけっこうあるんですよね。

立派な住宅は多いんですが、その中にまばらに木造のアパートや古い家屋も混じっていたりします。中には雨戸を閉めきった家なんかもあり、全体的に「年齢層が高め」なイメージ。事実、私が見かけて話しかけた人々も高齢者が多く、その次に主婦でした。

いずれにせよ、殺人が起きるとはなかなか想像しにくい土地です。が、空き巣なんかはよくある地域でしょうね。

 

以上のことを踏まえて想像するに、もしかしたら犯人がどこか老人だけが住む家に入り込んでいる可能性も拭えないな、ということでした。

一人殺すも二人殺すも同じだ、という思考回路を持っていたとしたら、犯人が意外にも近隣に潜んでいる場合も否定しきれません。

それを考えながら「締め切られている家」を中心に耳を澄ませながら街を歩いていたんですが、その行為をしている私自身が地元の人に怪しい目で見られたのでサクッと帰りました。

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