世の中で最も嫌われている生き物「おじさん」がたまにカッコよく見える時

世の中で最も嫌われている生き物「おじさん」がたまにカッコよく見える時

あなたも、私も、東京も世界も、おじさんという生き物が嫌いですよね。

私は私よりおじさんが好きじゃないし、私もおじさんとして年下に嫌われています。

おじさんって無責任だし、他人の批判しかしないでしょ。

どうでしょう、もう50歳くらいになったら、おじさんはどこか地下に閉じ込めるか、死ぬかの選択をさせてもらえないでしょうか。

生きている価値ってあるんでしょうか……?

けどたまにミラクルがある

そんなおじさん嫌いな私ですが、たまに「すげえなあ!」と思うおじさんがいます。

それは、もくもくと自分のすべき仕事をするおじさんです。

特に、手に職のあるプロフェッショナルです。

バイクのタイヤが10年ぐらい替えてないことに最近気付き、ある有名な練馬のタイヤショップへ行って来たのですが、

そこのおじさんたちがチョ~かっこいい!

私が予約していた旨を、すんごく柔らかい、聞こえないくらいの返事で聞いてくれて、「おかもとさんですね〜」とバイクを預かってくれました。

作業場の前に椅子があるので、そこでボーっと見ていたのですが、おじさんたちは手際よく、気持ちいいほど丁寧に、タイヤを替えてくれました。

かっくいい!

タイヤは前後で30分くらい、あっというまに新品になりました。

私のバイクに元々ついていたダンロップのタイヤは、なんちゃってオフロードでゴツゴツ感があって、アスファルトは非常に走りにくい。

乗り心地も悪いし、ひび割れも酷かったんです。

そこでIRCのオンロードタイヤにしました。

おじさんはお会計の時に、

「新品タイヤってね、それはそれは滑ります。あっけなく持っていかれるので、しばらくは気を付けてください」

これも聞こえるか、聞こえないかの声で言います。

バイカーには有名なこのタイヤショップですが、職人のおじさんが3人仲良く仕事してて、本当に気持ちのよい作業を見せてくれます。

俺、こういうおじさんになりたいな……

野菜ちゃんと食べてて偉いって言われただけでカメラを殴ったり、女性ライターの家に行って「でもキスがしたい」って迫ったり、そうじゃない世界に行きたいなあって思いました。

おじさんたちはたぶん、全員70代。

この歳になっても、その技術を請われて働いているなんて、まじかっこいい! と思いました。

どうせ、おじさんは嫌われるんです。
じゃあ、どこで挽回できるのか。
それはもう、仕事しかありません。

金をいくら稼げるとか、じゃないんだよな……。
いかに好きな仕事をやり続けるかなんだな。

なんかすごく勉強になった、32,000円でした。

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