パタヤで絶対に行ってはいけない観光地「水上マーケット」 ジョムティエンビーチなんて知ったかしてる奴らが推してるだけで至極つまらない

パタヤで絶対に行ってはいけない観光地「水上マーケット」 ジョムティエンビーチなんて知ったかしてる奴らが推してるだけで至極つまらない

 

取材で海外を回ることがありますが、その際、私もいろんな人のブログ記事なんかを参考にすることがあります。熱が出たときに日本人通訳がいる病院、どこよりも安く手に入る市場、どこどこにいるトゥクトゥクの運転手に聞けばヤバい場所に行ってくれる…などなど。自らが人柱となって経験を書いてくれているブログって本当に助かりますよね。

 

そこで、私も海外で困っている人たちが情報を求めているときにお役に立てる記事を書いておこうと思いました。

 

第一回目は、パタヤの観光についてです。日本人なら誰でも人生で三度は行くであろうタイ・パタヤですから、それはもう情報は山のようにありますし飽和状態なんですが、こと遠方になると情報が少なくなります。また、オススメです!って記事は多いんですが、「おまえら行くな!」というネガティブ注意喚起情報はあまり見なかったので、なら書いておこうという次第です。

 

情報が少ないので変だと思った「水上マーケット」

 

以前、ジョムティエンビーチという、パタヤのメインのビーチではなく、山を一つ越えた南側にある「家族向けだ」「カップル向けだ」という静かなビーチに泊まっていたときの事でした。

 

パタヤには10回以上も来ているので「どこか行ったこと無いところに行こうかな」と思い調べていると、近くに「PATTAYA FLOATING MARKET」いわゆる水上マーケットがあることに気付きました。あれですよ、小舟に乗ってると物売りのおばちゃんが物を売りに来るアレです。

 

どうやらパタヤの水上マーケットは、2008年にパタヤ郊外の湿地帯に建設されたようで、要するに「施設」です。いにしえのタイからあるアレではなくて、人工的に作られた水上マーケットなんですね。いや、そこは否定しません。別に楽しければそれでいいし、アイコンサイアムの一階のミニ水上マーケットでも楽しめる私ですから問題はありません。

 

中の様子も先に書いておきますと、んまあ、暇つぶしにはいいのではないでしょうか。私が行った時は中国人観光客でごった返していましたが、とにかく広いので(だって、国鉄の駅からスクンビット通りまであるんだもの)歩きにくいってことはありません。4ブロックに別れているので、全部見るには3時間くらいはかかると思います。中で売っているものも高くはありません。タイ人価格だと思いました。

 

ただ、行く前から変だなあと思っていたんですが、この水上マーケットってタイ政府が力を入れて湿地帯を改造した割にはネットでの情報がそんなに無いんですよね。なんとなくこの時点で「地雷かなあ」とは思っていたんですけどね。

 

でも、逆に「穴場」だったら嬉しいので、とりあえず行ってみることにしました。

 

まず、行き方が面倒くさい

 

先にも触れましたが、この施設は国鉄「PATTAYA FLOATING MARKET TRAIN STATION」の目の前から、スクンビット通りまでの元田んぼを埋め立てて作られたもので、余りまくった土地の再利用って感じの場所です。国鉄と言っても、そうですねえ、駅の規模はJR山陰線の「さんみ駅」レベルです(知らない人はググってね)。

 

なので、来るか来ないか分からない電車は排除、行くのはタクシーとかバスです。シャトルバスも出てるようだけど、よく分からないので、この時は「Grabタクシー」を使って行くことにしました。Grabなら、前もって料金が分かっているしボッタクリにも遭いません。ジョムティエンのホテルの前からアプリで呼ぶと1分で来ました。

 

マツダの走り屋っぽい白い車……ドアには走り屋っぽい赤い文字のステッカーが貼ってあります。いや、まあGrabだし大丈夫だろうけど、一応運転手の経歴などを見てみました。「星5つ」で、優良ドライバーです。人を見かけで判断しちゃあいかんなと反省した矢先、

 

「いま、水上マーケット向かってます。ええ、日本人です」

 

運転手が電話で誰かと話し始めたではありませんか。Grabは行き先も値段もアプリ上で分かっているので、運転手と話さなくても大丈夫ってのがウリのひとつになっていますが、喋らないことで私が少しタイ語が分かるって情報は運転手には遮断されてしまいました。

 

「パイ タラートナーム カポン コンイープン カポン」

 

こいつ、なんか逆らえない奴と話してるやん。丁寧語なんか使いやがって。コレを聴いて私はめちゃめちゃ用心し始めました。

 

嘘みたいな金額を請求される

 

運転手はジョムティエンからスクンビット通りを走り、水上マーケットの入り口目の前を通り過ぎました。私は「は? あれじゃないの?」と聞くと、運転手は早口のタイ語で何か説明し、国鉄側まで行き、そこからさらにぐるっと一周して、さっきのスクンビット通り側の入り口へ入りました。なんだったんだ、今の一周は? 謎の行動を指摘するよりも、なんか早く降りてこいつから離れたかったので金を渡して降りようとしました。すると、運転手は水上マーケットの店員らしき男に窓を開けて合図、その男が私のところへやってきて、さも親切そうに「こっちだ」と付いてこいと言うのです。

 

何年アジアを放浪してきたか。典型的な、古いやり口です。

 

どうこいつを遠ざけようか…そう思いながら一応初見の場所なので少しあとを付いていきました。すると、観光客は山ほどいてごった返しているのに、あまり人がいない広い部屋に入れられて、そこの隅に簡易的に置かれた長テーブルのところへ連れてこられます。そこに立っている女が、ラミネートされた紙を見せてこういったのです。

 

「この中を船で巡るなら、ひとり800バーツだ」

 

私はその時、タイが初めての友人たちと全員で4名でいました。「は? それってひとりにつき?」と聞いたら「そうだ」とうなずきます。3200バーツです。日本円で約11,200円ですよ。ふざけんな。私が読んだ記事には入場料は200バーツだと書いてありました。4倍もふかっけてきたんです。

 

ふと、後ろを見ると、さっきのGrabタクシーの運転手と、ここまで連れてきた男がなにやらひそひそ話をしています。

「……やられたな」

Grabが安心安全なんて嘘っぱちです。こいつら完全にグルで報酬を貰おうとしているんです。なんだ、この施設。潰れたらいいのに。

その後、私は何度も「普通に入りたい!」と受付の女と、この男に言ったのですが、「800だ、みんな800なんだ!」との一点張り。挙げ句にその女は奇声を上げ「なんだおまえさっさと買えよ!」的なことを言っています。よくみると、この上なくブスな女です。ブスでも抱きたいブスはたくさんいますが、口を尖らせて「金、金!」言ってるこのブス女の顔を見ていると不愉快極まりなくなってきて、ひっぱたいてやろうかと思ったほどでした。

 

「ノーーーーーーサンキューーーーーー!!!!」

 

私はこいつらにそう言い、事の成り行きが分かっていない友人を一旦外へ連れ出し、今あったことを説明しました。しかし、さっきの男は後ろから付いてきてて、その様子を伺っています。私と目があったら、まだ「こっちだ、こっちだ」と言ってきます。

「なにそれ、俺らボラれてるわけ? ムカつくなあ」

友人たちは憤慨していました。

 

旅に「ぜったい」とか「安心」は無い!

 

私は結局そいつらを振り払い、200バーツという入場料で入ることは出来ましたが、こういうひと悶着があると、全然楽しめませんでした。そもそも「マーケット」なのに入場料を取るってどうなの? と思います。タイ政府は猛省して、ここをちゃんと無料で公開すべきです。中は物価が安いし、トイレも綺麗だし、開放すればきっと人はやって来ます。Grabの馬鹿運転手の餌にされているってことに気付かないとダメですよ。働いている従業員(ゲートの職員というんでしょうか)も至って不真面目です。なにが800バーツだ、糞が。

 

もちろん、異国ですから、私も喧嘩なんてものはしません。もし殴り合いになんてなったら、最終的に刺されるか銃で撃たれておしまいです。タイは銃社会ですから。それに、「旅をさせてもらっている」身分です。お邪魔している国に敬意を払わないといけません。こんなことは基本です。

 

ただ、旅ですから、どうしてもアクシデントは起きます。

 

日本以外の国で「安心」とか「安全」とか「そんなはずじゃなかった」は通用しません。ですから、嫌なことにははっきりと「ノー!」が言えないと、簡単にトラブルに巻き込まれます。

 

「中の施設は良かったんなら、いいじゃないか」

っていう声が聞こえてきそうですが、入り口でこんなことやってる施設って問題ありますよ。なんでこんなおかしなことを組織ぐるみでやっているんでしょうか? それを考えたら答えは分かってきます。

 

ここは、行かないに越したことはありません!

 

ちなみにジョムティエンビーチ付近でGrabを使う場合、「MAZDA2」という車のドライバーには要注意です。

 

そもそもジョムティエンビーチってどうなの

 

みんなが「マニアックでいいですよ」とか「家族連れには最高」とか言ってたので、試しに泊まってみたんですが、もう、最高につまんないビーチ。

 

あそこは静かなんじゃなくて、まだ何にも無い場所。今後、開発されて賑やかになるんだろうけど、現状はとっても中途半端で面白くも何とも無いビーチですわ。

 

私は二度と行かないですね。

 

そもそもジョムティエンビーチを褒めている人とは、私が求めているものが違うんでしょうね。ええ、私が悪いで結構です。

 

まだ商売に慣れていない人、素人が観光業をやっている場所って、個人的にはつまんない。商魂たくましく、エンターテインメントを理解している場所でないと人は快適になれないというのが持論です。

 

穴場?

 

そうかもしれないけど、パタヤに我慢しに行ってるわけではないので、だったら穴場でなくていいです。私はこれからもメインビーチのソイに行き続けるでしょう。

あそこならGrabなんて使わなくても10バーツのソンテウが星の数ほど走っています。

 

 

そんなわけで、「パタヤで絶対に行ってはいけない観光地」その1でした。

 

追伸;
最後に一言だけ。Grabのドライバーは真面目な素敵な人がほとんどです。一部のこういったドライバーの排除に運営さんが尽力してくれることを望みます。だって素敵な夢みたいなアプリなんだもの。

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